ヘルスケアnote
Health care note
甘く見ないで ⽚頭痛
頭痛は、明確な原因が分からず発作を繰り返す「一次性頭痛」と、脳や頭部の病気などが原因となり発生する「二次性頭痛」に大別されます。
⽚頭痛の特徴
⼀次性頭痛の代表的なものに、「⽚頭痛」があります。⽚頭痛発⽣のメカニズムははっきりとは解明されていませんが、脳⾎管が拡張し、その周囲に炎症が広がることが痛みの原因といわれています。
また、⽚頭痛は⼥性ホルモンとも関係があるため、⼥性に多いともいわれています。
痛みが強くなると寝込んでしまうケースもあり、仕事の効率だけでなく、⽣活の質(QOL)まで下げてしまいます。
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ズキズキと脈打つように痛む、頭の⽚側または両側が痛む
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吐き気や嘔吐を伴う
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光、⾳、においに過敏に反応する
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体を動かすと痛みが強くなる
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⽉に2〜4回、多いときは週2〜3回⽣じる
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前兆として閃輝暗点(せんきあんてん)が起こる
(突然きらきらした光の波が⾒える、次第に広がって暗くなり⾒えなくなる) など
⽚頭痛の誘因となるもの
規則正しい⾷⽣活、適度な睡眠、ストレスの軽減など⼼⾝ともに⽣活を整えることが⽚頭痛対策には重要です。また、可能な限り光や⾳の刺激を避けて暗く静かな場所で休むことも必要です。
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ストレス
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光、⾳、におい
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⼥性ホルモン
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飲酒
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疲れ、寝不⾜
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気候・気象変化
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遺伝
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煙
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空腹
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頸部の痛み
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⾷品
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運動 など
⽚頭痛がある⼈は⼀度病院へ
⽚頭痛の場合、医療機関を受診しない⼈も多いようですが、⾃⼰判断をせず、⼀度専⾨医にかかりましょう。
脳神経内科や脳神経外科、また⽇本頭痛学会が認定した「頭痛専⾨医」は頭痛診療に精通しています。
⽇本頭痛学会のホームページで認定頭痛専⾨医の⼀覧を確認してみましょう。
また、片頭痛の診断には、問診が重要となります。人によって頭痛の起こり方や症状に特徴があり、それぞれ治療法も異なります。医師に症状を正しく伝えるために、頭痛の頻度、痛み方、吐き気、光・音・臭いが気になったか、薬の服用の有無などをメモしておきましょう。記録ツールとして、頭痛記録アプリや、頭痛ダイアリーがあります。頭痛ダイアリーは日本頭痛学会のホームページからダウンロードできます。
頭痛でも、今までに経験したことがないくらいの雷に打たれたような突然の激しい頭痛が起こった場合や、痛みが強くなった場合は、すぐに脳神経内科や脳神経外科などの医療機関にかかりましょう。稀にくも膜下出血など、一刻も早く緊急に治療を要する危険な病気が潜んでいることもあります。